膝裏がぽっこり出るのは、膝裏にあるリンパ節のつまり(むくみ)が考えられます。この場合、膝裏を刺激してつまりを改善すると1日でも変化します。
この記事では、
・膝裏のリンパが詰まってぽっこり出る原因
・ぽっこり出た膝裏の5つの直し方
などを解説します。
今回の記事の内容
膝裏のリンパが詰まってぽっこり出る原因
膝裏がぽっこり出る原因は、以下の通り。
・膝窩リンパ節でつまりが発生している
・座っている時間が長い
・脚を組む癖がある
・自律神経のバランスが乱れている
・反張膝になっている
・脂肪量が多い
それぞれ解説しますね。
膝窩リンパ節でつまりが発生している
まず考えられる原因は、
膝裏の溝部分にある「膝窩(しつか)リンパ節」でリンパ液の詰まりが発生している
ということです。
体内にはリンパ液が流れており、基本的に「下から上の一方通行」で循環しています。
リンパ液は循環させる器官の働きが非常に弱いため、体内を1周するのに「約8~12時間」かかるそうです。
膝下のリンパ液が上がろうとするとき、膝窩リンパ節がつまると、膝裏やふくらはぎなどに滞ります。その結果、膝裏がぽっこり出るんですね。ではなぜ、膝裏のリンパ節がつまるのでしょうか?
座っている時間が長い
よくあるのが、
長時間椅子に座っている
ということです。
椅子に座ると、お尻や太ももが圧迫されます。
そうするとお尻から下にリンパ液が滞り、当然膝周りのリンパ液の流れも悪くなります。その結果、膝窩リンパ節がつまるんですね。
脚を組むなどの癖がある
さらに問題なのは、
座っているときの姿勢が崩れる
ということ。
自然な状態で座ると、こういう姿勢になります。
ここから、
・脚を組む
・内股になる
・片側に両膝を倒す
・脚を内側に締める
などの癖があると、太ももやふくらはぎの筋肉がストレスを受けて硬くなるんですね。
太ももやふくらはぎが硬くなると、
・内側に締め付ける圧力が高まる
・血管やリンパ管が締めつけられる
・リンパ液の循環が悪くなる
・膝窩リンパ節がつまる
ということが起こります。
座り方の崩れも、膝裏のつまりに関係しているんですね。
自律神経のバランスが乱れている(ストレスが多い)
さらに問題なのが、
自律神経の乱れ
です。
ストレスが溜まると、自律神経が乱れます。
・交感神経が優位になる
(興奮状態になる)
・血管やリンパ管が、本来よりも細くなる
・血流などが悪くなり、むくみがひどくなる
という反応が体内で起こるんですね。
すると、上記でお伝えしたことに拍車がかかって膝裏がぽっこり出てきます。
反張膝になっている
女性の方の場合、もう1つ問題なのが、
反張膝
です。いわゆる“膝が反っている”状態。
過度に膝が反ってしまうと、膝裏部分が後方に押し出されます。
その結果、膝裏部分がモコっと盛り上がります。
脂肪量が多いとより膝裏はぽっこり出る
そして脂肪量が多ければ、反張膝だとより膝裏はぽっこり出てきます。
このように、
・座り方が崩れている
・太ももなどの筋肉が硬い
・自律神経が乱れている
・膝窩リンパ節がつまって膝裏がむくむ
・反張膝になっている
・脂肪量が多い
などが原因で、膝裏がぽっこり出ている可能性があります。
ではこういった原因で膝裏が出ている場合、どうすれば改善することができるのでしょうか?
ぽっこり出る膝裏の直し方①:膝窩リンパ節のつまりを改善する
まず最初は、膝窩リンパ節のつまりを改善しましょう。
始めてやる方は、片側だけやると左右の変化をより実感できると思います。
1、膝裏に手を当てて呼吸をする
1、地面に座り、片膝を立てる
2、膝裏の溝を手で覆うように触れる
3、触れた状態で深呼吸を5回行う
2、膝裏全体を軽く擦る
1、地面に座り、片膝を立てる
2、膝裏の溝を覆うように手で触れる
3、赤ちゃんを優しくなでるように膝裏を擦る
4、これを1分間行う
3、膝裏に指を入れて膝を曲げる
1、地面に座り、片膝を立てる
2、両手の指先を膝裏に差し込み、軽く圧迫する
3、地面から足を浮かせ、軽く膝を曲げる
4、これを左右各1分間行う
4、膝裏に指を入れて円を描く
1、地面に座り、片膝を立てる
2、両手の指先を膝裏に差し込み、軽く圧迫する
3、その状態から指先で膝裏に円を描くように刺激
4、これを左右各1分間行う
もし各1分間で変化がわかりづらい方は、各2分間にしてみてください。
さらに、お腹や鼠径部のつまりも一緒に改善しましょう。お腹や鼠径部がつまっても、膝裏がぽっこり出てきます。
ですので、必ず膝裏とセットでお腹や鼠径部のつまりを改善する必要があります。
ぽっこり出る膝裏の直し方②:お腹や鼠径部のつまりを改善する
お腹や鼠径部のつまりの改善方法は、以下の動画や記事などで解説してます。
鼠径部のつまりの改善方法
鼠径部のつまりは、この動画内容で改善できます。
お腹のつまりの改善方法
お腹のつまりの改善方法は、「胃のあたりがぽっこり出る原因と筋トレ以外で引っ込める3つの方法」でお伝えしています。
胃のあたり(上腹部)がぽっこり出るのは、「乳び層」というリンパ節のつまりが関係してます。 乳び槽のつまりを改善すると、以下のように1日でも胃の辺りが引っ込むんですね。 この記事では、 ・胃のあたり(上腹部)がぽっこり出る原因 ・筋トレ以外でぽっこり出た胃あたりを引っ込...
続いてはふくらはぎなどの筋肉の“ポンプ作用”を活用して、さらに膝裏をスッキリさせていきます。
ぽっこり出る膝裏の直し方③:足首や膝を軽く動かす
ここからお伝えする方法は、できるだけリラックスして軽く関節を動かしていきましょう。
1、脚を交互に落とす
1、うつ伏せになり、両膝を曲げる
2、脚を交互に落とし、これを1分間行う
2、膝を交互に小さく曲げる
1、うつ伏せになり、両膝を90度に曲げる
2、膝を交互に軽く曲げる
3、これを1分間行う
3、うつ伏せで足首を軽く動かす
1、うつ伏せで、両膝を90度に曲げる
2、足首を軽く動かす
3、これを1分間行う
これらの方法は、お風呂上りに行うとより効果的です。
ここまで実践したのにまだ膝裏がぽっこり出ている方は、脂肪を落としていきましょう。
ぽっこり出る膝裏の直し方④:ダイエットを行う
ダイエット方法などは以下の記事で紹介しているので、こちらを参考に実践してみてください。
・ダイエットの始め方|初心者でも無理なく続けられる3つの方法
・本気で痩せたい方必見!40代女性63kgからのダイエット成功例
・ダイエット成功例:9ヶ月間で-16kgできた食事方法
・半日(16時間)断食の効果はいつから出る?2ヶ月で-8kgのダイエット成功例
根本改善を目指すためには、日頃の姿勢改善を行う必要があります。
ぽっこり出る膝裏の直し方⑤:立ち方などを改善する
反張膝の方の場合、反張膝そのものを改善することは基本的に難しいんですね。ただ、無意識のうちに膝が伸び切る癖があるので、軽く膝を曲げるぐらいの感覚で過ごすようにします。
立ち方を直せばを改善できるので、以下の記事を参考に立ち方を改善していきましょう。
立ち方や重心を自然な位置に直すと「前ももの張り」「ふくらはぎの張り」「外ももの張り」「肩こり」「腰痛」「体の疲れ」などが改善するんですね。 今何をやっても痩せない方は、立ち方を改善することがカラダの悩みを根本改善するきっかけになるかもしれません。 この記事では、 ・自然な立ち方...
ここまでお伝えしたことができると、約1週間でもぽっこり出る膝裏は改善します。
ぜひお風呂上りなどに、まずは膝裏のつまりを改善してみてください。
リンパが詰まってることで膝裏がぽっこり出る原因と直し方のまとめ
今回は、リンパが詰まってることで膝裏がぽっこり出る原因と5つの直し方を解説しました。
・膝裏ぽっこり=膝窩リンパ節のつまり
・引っ込めるためには、膝窩リンパ節のつまりを改善する
・同時に、お腹や鼠径部のつまりも改善する
・ポンプ作用でさらにリンパ液の循環を促す
・立ち方や膝の曲げ加減を調整する
・脂肪が多い場合、ダイエットを行う
・この一連の流れで膝裏はスッキリする
こういった内容をお伝えしました。
ぽっこり出た膝裏は、意外と簡単に改善可能です。過度なストレッチや筋トレも不要なんですね。
今回の内容が少しでも膝裏のぽっこりさで悩む方の参考になれば、うれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント