オフィスでの座り方が崩れると、身体がたるんで太くなります。逆に、今崩れた座り方をしている方は、座り方を直すだけで身体は引き締まります。
さらに「疲れにくくなる」「足がむくみづらくなる」など、今抱える悩みや不調の根本改善もできるんですね。
座り方の最大のポイントは「骨で座る」こと。時間がないけど痩せたい。筋トレをしてもなかなか痩せない。そんな悩みも、座り方を改善すると解決できます。
この記事では、
・オフィスでの座り方の考え方
・オフィスで実践してほしい座り方を習得する4ステップ
などを解説します。
今回の記事の内容
オフィスでの座り方の考え方
オフィスだけに限らず、椅子の座り方の考え方は以下の通り。
オフィスでの座り方=骨で座る
椅子に座るときに重要なのは、
骨で座る=骸骨の状態で椅子に座る
ということ。
最初にこちらをご覧ください。
骸骨が椅子に座っている状態ですが、骸骨のみで座ることができているんですね。
この画像から、
人の身体は筋肉を使わなくても、骨だけで座ることができる構造をしている
ということが理解できます。
逆に筋肉を過度に使って椅子に座ると、
・身体が疲れやすい
・脚のむくみがひどくなる
・腰痛や肩こりがひどくなる
・お腹が硬くなる
など、さまざまな症状につながる可能性があります。
こういった悩みは、筋肉が硬くなることで発生することが多いんですね。
骨だけで座ると過度に筋肉を使わないので、疲れにくくかなり楽。筋肉も硬くなりづらいので、
・肩こり、首こり
・頭痛や腰痛
・お腹や腰回りのたるみ
・脚のむくみ
など、みなさんが今抱える悩みも改善してきます。
ですので、「座り方を改善して痩せたい…」という方は、椅子に座るときは“骨で座る”ことが重要なんですね。
では具体的に、骨で座るような座り方を実践するためにはどうすればいいのでしょうか?
本当に痩せる!オフィスで実践してほしい座り方を習得する4ステップ
骨を感じた座り方を実践するためには、以下の4ステップがポイントです。
1、お尻の骨(坐骨)を感じる
2、骨盤を前後に動かす
3、坐骨で椅子に座る
4、肩をすくめて一気に落とす
この方法を実践する前に、まずは普段の座り方で椅子に座ってみてください。その後に実践すると、より変化を実感しやすくなりますよ。
ではここから、座り方を実際に改善していきましょう。
①お尻の下に骨(坐骨)を感じる
まず最初に、オフィスで使っている椅子の上にまな板など、硬めの板を置きます。もし椅子が硬い方は、そのまま使ってもらってOKです。
まな板の上に座り、軽くへそを前に突き出すような感覚で骨盤を立てます。このとき、お尻の下に骨が当たっている感覚がわかりますか?
最初のステップは、お尻の下に骨を感じて座れると完了です。
ちなみに、今お尻の下に感じる骨は「面」だと思います。③まで進めてもらうと、お尻の骨が「点」で感じれるようになり、この「点」の感覚で椅子に座ることが重要なんですね。
②骨盤をリラックスして前後に動かす
続いては、骨盤を前後に動かしていきましょう。
①の姿勢から下腹部にしわを寄せるようなイメージで、骨盤をだらんと後方に倒して丸まります。
骨盤が後方へ倒せたら、口から息を吐いてへそを軽く前に突き出すように骨盤を立てます。
このとき、腰辺りがグッ!っと力まないように、リラックスして軽くへそを前に突き出すイメージで動かします。
骨盤を立てたら、再度丸まるように骨盤を後方へ倒します。この骨盤の前後の動きを、リラックスして20回程度繰り返すんですね。
そしてこの動きに慣れたら、動作中に、
腹筋と背筋の両面が最も楽に感じる位置
を探ります。
腹筋と背筋両面の緊張のバランスが整う位置が骨で座るポイントでもあるので、ここを感覚的に掴んでいきましょう。
③坐骨を感じて椅子に座る
腹筋と背筋が最も楽に感じる位置がみつかると、その位置で止まります。
そうすると、先ほどよりもお尻の下の骨が「先端」「先っぽ」「当たっている面積が小さい」という感覚になっていませんか?
ここが坐骨であり、この坐骨で座ることができると「骨で座る」という最も楽な姿勢になるんですね。ちなみに、坐骨の位置を画像で見ると、この位置です。
もし今まで坐骨で椅子に座れていなかった方は、座り方のまずさで、
・腰の張り(腰痛)
・お腹の硬さ
・肩こり
・脚のむくみや太さ
などの悩みにつながっていた可能性があります。
ですので、ここまでお伝えした座り方を実践すれば、今から身体は変わっていきます。
ただ身体をより理想の状態に近づけるためには、もう1つ改善しておくべきことがあるんですね。それは「肩の位置」。
肩の位置が不自然のままだと「肩こり」「頭痛」「腰痛」などが改善しきれない可能性があります。ですので、肩の位置を自然なポジションに直しましょう。
④肩をすくめて一気に落とす
坐骨で椅子に座れたら、その状態から肩を軽く斜め上方にすくめていきます。
そして、肩を脱力させて真下に落とします。
そうすると、お尻の下の骨にドン!っと上半身の重みが乗ります。
この感覚が出れば肩の位置も自然になり、オフィスで実践してほしい座り方の完成です。
普段の座り方と比べて、いかがですか?おそらく、いつもより楽に座れていると思います。
ちなみに、肩をすくめるときに注意してほしいのが、肩を“真上”にすくめてしまうこと。
肩を真上にすくめてから落とすと、肩の位置が引けてしまい、肩の位置が自然な状態に修正できません。
この状態だと、座っても“楽さ”を感じず、肩周りが非常に疲れやすくなります。
人間の肩は「前方30度」といって、若干身体の前側にあるのが自然です。肩をすくめるときは、一番すくめやすい少し斜め前の位置に持ち上げるようにしましょう。
足元も調整する
もう1つだけ補足しておくと、足元の環境も整えておいた方がいいですね。
基本的には、膝とつま先を同じ方向に向けて座れば問題ありません。
避けてほしいのは、
・片脚だけ脚を組んで座る
・内股状態で座る
・片側に体重が偏っている
・足が地面から浮いている
などの座り方です。
こういった座り方を長時間続けると、
・外ももがポコッと張り出てしまう
・X脚のように脚が捻じれる
・腰痛や股関節痛が発生する
・脚全体が太くなり、むくみがひどくなる
などの身体の悩みにつながるので、これらの座り方は避けましょう。
本当に痩せる!オフィスで実践してほしい座り方を習得する4ステップのまとめ
今回は、本当に痩せる!オフィスで実践してほしい座り方を習得する4ステップについて解説しました。今回の内容を改めてまとめると、
・椅子に座る=骨で座る
・坐骨を感じて座れると楽
・坐骨で座るためには、4つのステップを実践すること
・日頃は、お尻の下の骨を感じて座ればOK
・座り方を改善すると、今抱える悩みが改善する
このようになります。
仕事に集中してしまうと、どうしても座り方が崩れますよね。ただ実はその姿勢の崩れが、身心のさまざまな悩みにつながっています。
今「脚の太さ」「お腹のたるみ」「肩こり」「腰痛」などに悩んでいる。そんな方は、今回お伝えした座り方に改善すると、今抱える悩みが改善する方も多いと思います。
忙しい中で座り方を改善するのは難しいかもしれませんが、ぜひできるときに実践してみてくださいね。今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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