常に腹筋に力を入れると、むくみがひどくなることがあります。その結果、お腹がぽっこり出て逆効果になる可能性もあるんですね。
この記事では、
・本当は逆効果?常に腹筋に力を入れるとお腹が出る4つの理由
・常に腹筋に力を入れるより効果的な方法
などを解説します。
今回の記事の内容
本当は逆効果?常に腹筋に力を入れるとお腹が出る4つの理由
主な理由は、以下の通り。
①腹筋群が硬くなっている
まず考えられるのは、
お腹周りの筋肉が、弾力を失って硬くなっている
ということ。
今ご自身のお腹に触れると、硬くないですか?
この硬さは、
・腹直筋
・腹斜筋
などの筋肉がストレスを受け、弾力を失っている状態です。
腹筋群は、立っていると“自然に”働く筋肉。日頃から意識的に力ませると、過度にストレスを受ける状態になるんですね。
すると、どんどん弾力を失って硬くなります。その結果、お腹周辺でリンパ液の循環不良が発生します。
②お腹周辺でリンパ液が滞る
お腹周辺には、
・乳び槽
・腸骨リンパ節
などのリンパ節があり、お腹の筋肉が硬くなるとこれらの循環も悪くなってしまう。
すると、お腹全体の「むくみ」がひどくなり、かなりお腹がぽっこり出てしまうんですね。
お腹の出方としても、これぐらい変化が出ます。
ぽっこりお腹を引っ込めるために常に腹筋に力を入れていた。だけど、それが原因でぽっこりお腹がひどくなることもあります。
③便秘やガスが溜まる
さらに問題なのが、
腸の働きが悪くなり、便やガスが溜まる
ということ。
人間の身体は、相互に影響し合う関係にあります。
・常に腹筋に力を入れる
・お腹周りの筋肉が硬くなる
・血流やリンパ液の流れが悪くなる
・腸の機能、働きが低下する
・便やガスが出にくくなる
・便秘やガス溜まりでお腹がさらに出る
実際、常に腹筋に力を入れて過ごしていたクライアントさんは、高い確率で便秘やガス溜まりがありました。
今、左側のお腹あたりに両手の指をグッと差し込んでみてください。
かなり痛かったり、お腹の中に何かある感じがしませんか?
もしそういう感覚がある場合は、かなり便が溜まっています。これも、常に腹筋に力を入れるから起こる可能性があるんですね。
④姿勢が崩れてしまう
もう1つ問題なのが、
身体が丸まって、姿勢が崩れる
ということ。
腹筋に力を入れようとすると、若干身体が丸まる方がいます。
ここで注目してほしいのは、お腹の出方。腹筋に力を入れて体が丸まると、お腹がぽっこり出ますよね?姿勢が崩れると、本来の位置から脂肪分が縦に移動し、よりお腹が出ます。
常に腹筋に力を入れても効果は薄い
上記でお伝えしたように、常に腹筋に力を入れてもそこまで大きな効果は期待できません。
腹筋に力を入れていると、
・お腹が痩せる
・腹筋が割れる
・姿勢が良くなる
などと言われますが、これも微妙なところ。腹筋は立つと“自然に”働く筋肉。意識的に力を入れるのは、過剰なんですね。
特に、
・お腹をスッキリ引き締めたい
・姿勢を改善したい
こういった方は、逆にリラックスして自然に立ったり歩いたりした方がお腹は引っ込みます。
もしするのであれば、お腹を凹ます意識の方が効果的。1週間でウエストが-2~3cm細くなる場合もあります。ですので、もし常に腹筋に力を入れて過ごしている方は、一定期間やめてみてお腹の変化を見てほしいなと思います。
では、今ご自身が抱えるお腹の悩みを解決するためには、常に腹筋に力を入れる以外でどのようなことをすればいいのでしょうか?
常に腹筋に力を入れるより効果的な方法①:お腹を凹ます
すぐにお腹痩せしたい方は、ドローインの活用がおすすめです。お腹を凹ませるように過ごすだけで、お腹痩せできます。詳しい方法は、以下の記事で紹介しています。
常に腹筋に力を入れるより効果的な方法②:お腹を締めつける
続いておすすめなのが、
お腹を適度に締めつけて過ごす
という方法です。
お腹を凹ませて、適度に締めつける。この状態で一定期間過ごせば、本当にウエストが細くなります。
お腹を締めつけるものとしては、
などがおすすめで、あとは好みで着用すればOKです。
実際に1ヶ月でウエストが-3cmした方もいます。それぐらい効果的なので、忙しい方には特にこういった方法がおすすめです。
常に腹筋に力を入れるより効果的な方法③:お腹の筋肉を緩める
もしお腹が硬い方は、
徹底的にお腹を緩めるのも効果的
です。
お腹を緩めるためには、以下の方法がおすすめです。
1、軽く背中を反らして脱力
1、椅子に座って、軽く背中を反らす
2、脱力するように、背中を丸める
3、これを20回繰り返す
2、左右に身体をスライドして脱力
1、椅子に座って、軽くへそを前に突き出す
2、真横に身体をスライドさせて、横腹を軽く力ませる
3、脱力して元の位置に戻り、逆方向へスライド
4、これを20回繰り返す
3、体幹を軽く捻る
1、椅子に座って、軽くへそを突き出す
2、片側のお尻に体重を乗せ、逆方向へ身体を捻る
3、体幹を少し力ませ、一気に脱力して元の位置へ戻る
4、逆方向へ身体を捻り、これを20回繰り返す
4、ポンプのように体側を縮める
1、椅子に座って、軽くへそを前に突き出す
2、両肘を曲げる
3、横腹を縮めるように、身体を軽く左右へ倒す
4、これを鼻から息を吐きながら1分間繰り返す
こういった方法を実践すると、お腹の筋肉が緩んで引っ込みます。
常に腹筋に力を入れるより効果的な方法④:お腹の循環を改善する
お腹周りの循環が悪い方は、
乳び層や腸骨リンパ節のつまりの改善
がおすすめです。
特にみぞおち辺りのぽっこりさで悩む方は、腹筋に力を入れるよりもリンパケアをした方が効果的。
この方法は「胃のあたり(上腹部)がぽっこり出る原因と筋トレ以外で引っ込める4つの方法」で詳しく解説しているので、こちらを実践してみてください。
常に腹筋に力を入れるより効果的な方法⑤:腹筋を鍛える
そしてもう1つは、
腹筋を鍛える&お腹の脂肪を落とす
という方法です。
常に腹筋に力を入れていた方の中で、「腹筋を割りたい」という目的でやっていた方もいると思うんですね。
そういう方は、
・腹直筋や腹斜筋を鍛える
・お腹の脂肪をできるだけ落とす
という2つのことが実践できると、かなり腹筋が目立ってきます。
そのためには、以下の3つを実践しましょう。
1、シットアップ
1、仰向けの状態になり、両膝を立てる
2、足元に重めのダンベルを置いて、足を引っかける
3、両手を耳に当て、顎を引く
4、背骨を1本ずつ丸めるように身体を起こす
5、起こした体を地面に下げる
6、これを限界まで×3セット行う
2、ツイストシットアップ
1、仰向けの状態になり、両膝を立てる
2、足元に重めのダンベルを置いて、足を引っかける
3、両手を耳に当て、顎を引く
4、背骨を1本ずつ丸めるように身体を捻りつつ起こす
5、起こした体を地面に下げ、反対方向へ身体を捻る
6、これを限界まで×3セット行う
3、レッグレイズ
1、仰向けの状態になり、両膝を立てる
2、両手は体の横に沿える
3、骨盤が浮くぐらいまで両膝を胸に引き寄せる
4、脚を下げ、再度両膝を引き寄せる
5、これを限界まで×3セット行う
こういった3つの種目で徹底的に腹筋を追い込めば、今以上に腹筋は目立ってきます。
ダイエットを行う
筋トレと並行して行いたいのが、
食事の調節(ダイエット)
です。
腹筋をしても食べ過ぎていれば、脂肪量が適切に減らず、腹筋は割れません。
ですので、筋トレと合わせて必ず食事量を下げ、余分な脂肪を減らしましょう。ダイエット方法は以下の記事で紹介しています。
・ダイエットの始め方!初心者でもうまくいく5つの手順
・3ヶ月間の糖質制限で-10.2kgした女性のダイエット成功例
・本気で痩せたい30代必見!9ヶ月で16kgのダイエット成功例
有酸素運動で脂肪を燃焼させる
脂肪燃焼のためには、
適度な運動(有酸素運動)
もおすすめです。
食事を減らすだけでも脂肪分は減りますが、適度な有酸素運動をした方がより腹筋はきれいになっていきます。
自宅でもできる有酸素運動の方法は以下の動画で紹介しているので、こちらを参考に実践してみてください。
本当は逆効果?常に腹筋に力を入れるとお腹が出る4つの理由のまとめ
今回は、本当は逆効果?常に腹筋に力を入れるとお腹が出る4つの理由などについて解説しました。
・常に腹筋に力を入れると、お腹が出る可能性がある
・力を入れ続けると、お腹周りが硬くなってむくむ
・その結果、お腹がぽっこり出てしまう
・お腹を引っ込めるなら、“凹ます”方が効果的
・さらに緩めると、お腹はかなり引っ込む
身体の仕組みを考えると、常に腹筋に力を入れることはおすすめできません。腹筋は力を意識的に入れなくても、“自然に”力が入る箇所。なので、特に力を入れる意識は不要なんですね。
もっと楽に、もっとリラックス。それが、今抱えるお腹の悩みを解決するヒントになります。鍛えるより、緩める。これが大きなポイントです。
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